さいとーさんっていつも着物を着てるね♪
着付教室にでも行ってたの?
着付け教室、行った事はあるけど…
6回くらいのコースを
2回くらい行ってやめた…
習えてないじゃん!!
コミュ障すぎて
着付けの先生と話すのも苦手だった。
だからほとんど独学です…
「改良枕」とは何?
こんにちは。
着物大好き、あかねこ(@akaneko222222)です。
突然ですが「改良枕」
ネットで調べても詳しい使い方が載っていないんですが
相当昔から存在していた物だと思います。
着物の帯を結ぶときに使う、きもの小道具で
・改良型帯枕
・帯結具
・新型帯まくら
などとも言います
今は亡き母の遺品の中に、この改良枕がありました。
フルネームで名前が書いてあったのですが、旧姓が書いていたので、
私がまだ生まれる前からの品物でしょう。
実際に存在したのは、大正から昭和に変わった頃からだと言われています。
「改良枕」のメリット3個
改良枕のメリットその1:結ぶのが簡単
手結びはハッキリいって難しいです。
着付け教室でも、お太鼓の結び方は3回にわけて指導されていました
私はもともと知識があったので、1回で終わりましたが。
最初の1回と、帯結びの1回行っただけで
着付け教室に行くのを終わってしまったで勿体ない…
(先生といまいち相性が合わないなと思って
途中で行くのをやめてしまいました)
でも改良枕を使うと、簡単に帯を結ぶことが出来ます。
これは手結びとの大きな違い。
改良枕のメリットその2:時間が短縮できる
結婚式などで、あらかじめ着物を着る日時が決まっているのであれば
事前に改良枕を使って、帯結びを途中まで準備しておくことができます。
当日はどうしてもバタバタするもの。
帯結びの時短はかなりありがたいです
改良枕のメリットその3:体が硬くても大丈夫
帯を背中側で結ぶのは、手を後ろに回さないといけないので
身体がかたいと結構辛い!!
地味に辛い作業です…。
改良枕なら、身体がかたくても
手を後ろに回す動作が少なくなりますので、着付けは楽になります。
「改良枕」のデメリット3個
改良枕のデメリットその1:手結びと比べたら崩れやすい
締め付けが手結びと比べてゆるくなるので、崩れやすい。
下手な素人(自分の事ですが)がやると、あっという間に崩れる!
気が付いたら、帯がだら~んと落ちていることも…。
絶対に着崩れしたくない!という場では手結びのほうが良いと思いますが
そうでなければ、改良枕で充分です。
改良枕のデメリットその2:帯が傷みやすい
小さな「窓」に帯を通しますので、どうしても帯は傷みやすいです。
とはいえ、そこまで強く折り目がついたりするものでもないのですが
気になる人は、気になるかも。
改良枕を使う場合は袋帯などの豪華な帯の場合が多いですので
大切な帯の場合は手結びのほうが良いかもしれません。
改良枕のデメリットその3:着心地が悪い
手結びは自分の身体に合わせて帯を巻きますが、
改良枕の場合はあらかじめ帯を作っておくから、どうしても帯が身体に合いにくい。
普段からよく着物を着ているとか、
手結びに慣れている人だと違和感を感じますが
普段あまり着物を着ないと言う人だと、違和感はないかもしれません。
「改良枕」でふくら雀を作る方法
youtubeなど見てみたんですが、いまいちわからなかったので
改良枕を使って「ふくら雀(すずめ)」を結ぶという方法を自分でイラストにしてみました。
「ふくら雀」は皇室の方もよく結ばれている結び方で
皇后の雅子さま、皇嗣妃の紀子さまが結納の際に結んでおられたのも「ふくら雀」です。
ふんわりとした形が可愛いくて
お見合いや結納などで結ぶことが多い、振袖にぴったりな帯結び。
ネットで調べたことをやってみましたが、途中から自己流になりました。
なので、これは自己流での結び方になります。
着付けの先生からしたら「そんなんじゃダメ!」だと言われそうですが
いかんせん、着付け教室を途中でリタイアしてしまったので
正確な結び方がわかりません…
とりあえず作り帯を作るところまでは描いてみました。
作り帯が完成したら「よっこらしょ」と背負って、
前かがみになって肩甲骨のあたりまで背負います
→帯の長い部分を腰に巻き付ける
→帯板を入れる
→帯揚げ2枚を締める
→改良枕の紐を締める
→帯締めを締める
以上で完成です。
「改良枕」での結び方の疑問点
帯揚げを2枚を使う理由は?
だいたい帯枕に「ガーゼ」をかぶせる。
と説明されているのですが、ガーゼを持っていない。
(実家に行けばあるかもしれませんが、うちには置いていない)
なので「帯揚げ2枚」にしています。
1枚は通常の帯揚げ。
もう1枚は薄手で、ちょっと古いやつを使ってます。
これも母の遺品の中にありました。
帯揚げ一枚だけだと、
帯が落ちてくるので2枚あったほうが良いです。
腰紐1本を使う理由は?
ヒダを作った時に
・紐でくくる
・ゴムでしばる
などとか書かれていますが
私は「腰ひもでくくる」にしています。
というのも、プレゼントのラッピング用の紐があったから、
その紐でくくってみたのですが、背中に回したら帯が落ちてくる。
ゴムでしばってみても、落ちてくる。
じゃあウエストのサイズをはかるときに使った腰紐で良いやと思って
腰紐で固定したら、落ちてこなかった。
なので腰紐使ってますが、別にこれは何の紐でも良いです。
どうせ隠れる場所なので、腰紐でぐるぐる巻きにしたほうが
ガッチリ固定されるから良い感じでした。
着物クリップは何個あれば良い?
私は着物クリップを持っているので着物クリップを使用していますが、
なければ洗濯ばさみでも大丈夫です。
きものクリップは止めるところにクッション性のシリコンやゴムがついていて、
生地が傷まないようになっていますので
大事な着物の場合は洗濯ハサミはやめておいたほうが良いかと。
今回は3個使いましたが、きものクリップは3個以上あると便利です。
洗濯バサミの他に、写真などを挟む写真クリップでもOKです。
改良枕と手結び、どちら良い?
私は基本的には「手結び派」です。
お太鼓も、二重太鼓も、背中で手結びします。
(半幅帯は、前で結んで後ろに回します)
が、ふくら雀とか、
帯の変わり結びを一人で結ぶのは至難の業!!!
誰か着付けの出来る知り合いとかいたら頼めますけど
なんせ基本的に「ぼっち」なので頼める人がいない。
(いたとしても、頼まないと思います)
なので変わり結びの時のみ、改良枕を使っています。
まぁ、普段わざわざ変わり結びしませんが。
普段はめんどくさいので、半幅帯が多いです。
「改良枕」はなくても大丈夫ですが、あると便利
よく「改良枕はあったほうが良い?なくても良い?」と耳にしますが個人的には
なくても良いけど、あったら便利
私の場合は、母の遺品があったたので使う事になっただけで
なかったら、たぶん使わなかったと思います。
手結びも、改良枕も、どちらも使えるのが理想です。
改良枕でしか帯結びが出来ないのは、勿体ないかと。
他人に着付けするならともかく
自分一人で、手結びで変わり結びが出来たら良いけど、とても無理ですわ…
振袖を着るなんて、他人に着せてもらうことがほとんどだと思いますが
私みたいに「ぼっち」だけど
「一人で振袖の帯を結んでふくら雀を作りたい」
という人の参考になれば嬉しいです
ちなみに…何故一人で振袖を着る事になったかというと
滋賀県長浜市で行われる、着物イベント
「長浜きもの大園遊会」のドレスコードが振袖だったからです。
着物は自分で着付け出来るけど、帯結びは難しいので、
他人に頼んだほうが良いのですが
自分で帯結び出来るようになりたかったので、今回の記事を書いてみました。
成人式を迎えるよ、振袖を持っているけど着る機会がないよ、
というお嬢様は是非、長浜きもの園遊会へどうぞ。
私みたいに、もう振袖を着られる年齢じゃない…
既婚だから…という淑女の方は是非、長浜きものの集いへどうぞ。