今時、ダンスは踊れて当たり前♪
中学校の授業ではダンスが必須だよ
ダンス必須の意味がわからない…
井森ダンスになるで…
いもりダンス?何それ?
井森美幸さんっていうタレントが
オーディションの時に踊ったという
伝説のダンス。
今回は「発達性協調運動障害」についての話です。
「発達性協調運動障害(DCD)」とは?
こんにちは。
運動は大の苦手な、発達障害者あかねこ(@akaneko222222)です
「発達性協調運動障害(DCD)」という言葉を最近、耳にするようになりましが
聞いたことはあるでしょうか。
協調的運動がぎこちない、
あるいは全身運動(粗大運動)や微細運動(手先の操作)がとても不器用な障害を言う。
そのために、学習や日常生活に大きな影響を及ぼしている場合である。
・縄跳びだったら手を動かしながら、ジャンプするといった2つの動作を同時にするという運動
・微細運動はものをつまんだり引っ張ったり、字や絵を書く、はさみを使うといった運動
といった動作です。
「発達性協調運動障害(DCD)」のチェックリスト
チェックリストってないのかな?と調べていたら
「運動発達チェックリスト」というものがありましたので
チェックリストにしてみました。
簡易的なテストですが、宜しければお試しください。
「発達性協調運動障害(DCD)」の大人の症状は?
子供に多い症状なので、成長するにつれ症状がマシになる場合が多いですが
改善されず、そのまま大人になる場合もあります。
子供の症状は
・寝がえりやハイハイが出来ない
・自転車に乗れない
・シャツのボタンをかける事が出来ない
・出来たとしても、周囲より遅い。動作がぎこちない
大人になってからの症状は
・球技に参加出来ない
・字を書くことが出来ない
・物を落とす、人にぶつかる
・運転が出来ない
などがあげられます。
個人的に、車の運転は出来るのですが
(田舎住まいなので仕方なく運転しています)
自転車のほうが苦手で、自転車は大人になってからも転倒します。
なので「発達性協調運動障害」だから絶対に車の運転が出来ない!という事はないと思います。
「県外には出ない」「高速道路は使わない」とは決めていますが。
「発達性協調運動障害(DCD)」の治療方法は?
「発達性協調運動障害(DCD)」の子供を持っている親からしたら悲しい現実ですが
運動音痴は大人になっても治ってません。
今だに転ぶし、スポーツも苦手なので一切やっていません。
ただ「訓練」することでマシになります。
何もせずに放置していたら、本人が一番困りますので気付いた時に「訓練」は受けたいです。
(私の場合は大人になってから気付いたので手遅れ?でしたが
子供の頃に気付いていたのなら、少しは違ったかもしれません)
治療方法としては、遊びや運動を通して脳に刺激を与えて
「感覚を意識させて働かせる」とされています。
子供の場合はたくさん遊ぶ事。
大人の場合は「上半身を動かす事」が良いとされています。
歩いたり、自転車に乗ったりと「下半身」を動かす事は多いですが、上半身を動かす事が少ないので
ストレッチやヨガなど、緩やかな運動だけでも効果はあります。
個人的にオススメは「朝のラジオ体操」
朝からラジオ体操なんてやってられるか!って感じでしょうが
朝に早起きして運動をすると、1日中、身体が楽になります。
椅子に座ったままの体操バージョンもあるので、上半身の運動になります。
昔ながらの知識って、あなどれませんよ。
また、出来ないからといって周囲が全部やってしまうと
ますます出来なくなるので、出来るだけ本人にやらせることも大切です。
時間かかるし、不器用だし、自分でやってしまったほうが速いわー!
とせっかちな人だと思ってしまいそうですが…。
大人の場合だと、周囲に言ってしまったほうが楽です。
「苦手なので、やってもらえませんか?」と頼んだほうが良いです。
無理して自分でやると、まず失敗します…。
とはいえ、全部やってもらうと「またか…」と呆れられるので
自分で出来る事はちゃんとやる事。
あと、自分の得意な事を率先してやるのも良いです。
「発達性協調運動障害(DCD)」はどこで診断を受けるの?
今の所、診断出来る場所が少ないです。
「発達性協調運動障害(DCD)」という診断名を知らないという医師もまだ多いです。
精神科や心療内科の医師より、発達障害者支援センターのほうが詳しい場合が多いですので
最寄りの発達障害者支援センターに相談してみてください。
「発達障害」と「発達性協調運動障害(DCD)」との併発は多い
広汎性発達障害(アスペルガー症候群)と
発達性協調運動障害の併発は多いと言われています。
私はアスペルガーだと診断された当時は、
まだ「自閉症スペクトラム」という言葉もない時代で
発達性協調運動障害(DCD)という言葉もなかったのですが
今診断されたら、たぶん診断名がつくのではないでしょうか。
「発達性協調運動障害(DCD)」がスポーツをやると…
私は、運動が大の苦手です。
学生時代は体育の成績は1か2で、3以上の事はありませんでした(5段階評価)
昭和生まれなので、体操服はブルマでした。
ブルマ、物凄く嫌だった…
とにかく身体を動かす事が苦手、何やっても出来ない。
特に団体スポーツが一番ダメ。
団体スポーツってコミュニケーション能力が相当、いるじゃないですか。
例えばバスケットボールだったら
・誰にパスを渡すのか?
・シュートするべきなのか?
・チームメイトは何をしようとしているのか?
・敵は次にどういう動きをしようとしているのか?
・自分は何をするべきなのか?
といった事を、一瞬で判断しないといけない。
空気読めないアスペルガー&運動音痴なので、
壊滅的に出来ませんでした。
アスペルガーって
「〇〇さんにパスしなさい」とか、具体的に指示がないと動けないんです。
試合中にいちいちそんな指示していられないし
2回目以降も同じ事があるわけじゃなく、毎回違う状況になるので
「臨機応変に動く」という事が物凄く苦手です。
もし頭でわかっていたとしても、身体の動きがぎこちないので
「頭で考えている事と、実際に体の動きが違う」事がしょっちゅう。
・チームの人にボールを渡さないと!と頭ではわかっているのに、敵にボールを渡す
・出るつもりはないのに、コートの外に出てしまう
・ボールをパスしても、相手に届かない
集団スポーツでの、あの空気読むチームプレーは凄いと思います。
きっとそういう「空気読むスキル」が、実際の社会生活で役に立つんでしょうね。
大人になった今でも
空気読むスキルは皆無です。。
「発達性協調運動障害(DCD)」が公園で遊ぶと…
公園にはブランコとか鉄棒とか、こどもの好きな遊具がたくさんあります。
が、私は遊具で遊ぶ事が苦手でした。
・ブランコとかジャングルジムから、落下する。
・鉄棒につかまる事が出来ない(当然、逆上がりも出来なかった)
・ボール遊びが苦手。ボールがキャッチ出来ないし、投げても飛んでいかない
安全な遊びといったら「砂場」しかなかったので、
砂場で一人黙々と遊んでることが多かったです。
たぶん親からしたら
何でこの子は、お友達と一緒に遊べないんだろう。
何で普通にブランコに乗ることが出来ないんだろう…
と思ったでしょう。
特にブランコからは落ちまくっていたので、痛い思い出しかありません。
ブランコの何が楽しいのかいまだにわからない…。
こうやって考えてみると
子供の頃から「普通の事」が出来なかったように思います。
「発達性協調運動障害(DCD)」が苦手なスポーツは?
・ドッジボール:顔面で受ける(あるある)
・バレーボール:顔面で受ける(あry
・バスケ:誰にパスを渡して良いのかわからない
・サッカーやフットサル:同じく誰にパスを渡して良いのかわからない
・野球やソフトボール:ボールが途中で消える。魔球?
・テニスやバドミントン:ボールやシャフトが途中で消える
・ボウリング:そもそも重たいボールを持てない。当然ガーター
・ダンス:音にあわせて踊る事が出来ない。井森ダンス。
何も出来ないΣ(゚д゚lll)!!!!
他にもスポーツはたくさんありますが、格闘技もスケートも何も出来ません。
体育の授業で50m走を走っただけで、股関節を脱臼して1か月入院したレベルです。
走る事すら出来ない…。
「発達性協調運動障害(DCD)」は何の習い事が良い?
習い事その1:ピアノ
・左手と右手で違う動作をするから理解が出来ない
・足でペダルを踏む操作もあるので、余計理解が出来ない
・そもそも楽譜が読めない
子供の頃にピアノを少し習っていました
(姉がピアノを習っていたので、妹もやりたいー!と言い出したパターンです)
が、ピアノって「右手で演奏、左手で伴奏、足でタイミングよくペダルを踏む」
と全部違う動きをしないといけないです。
ピアノの鍵盤って小さくて細いので、繊細な動きが必要になります。
あと、楽譜が全然読めませんでした。
子供の頃は知りませんでしたが、
大人になってから軽度のLD(学習障害)がある事がわかったのですが
音楽の楽譜って独特ですよね。
五線譜に音符とか記号が書いてあるのですが
何が書いてあるのか、さっぱり理解出来ませんでした。
楽譜を見れば「この音はドだな、スタッカートなので短めに」
などといった事は理解出来るのですが
実際に演奏すると、頭ではわかっているのに手が動かないという。何故( ノД`)シクシク…
習い事その2:ダンス
・振付が覚えられない
・カクカクしていて、変な動き
・周囲との動きに合わせることが出来ない
ダンスも姉が少しだけ習っていたことがあったので、妹もー!と真似したのですが
(とにかく姉の真似ばっかりしていた妹)
ものの見事に、全く出来ませんでした。
先生からは「真面目にやれ!」って怒られるし。
こちらはいたって真剣に、真面目にやってるんですが
周囲からは笑われていました。どうせ井森ダンスのような動きですよ…。
習い事その3:水泳
・個人スポーツ
・コースが区切られていて、ゴール地点も視覚優位にはわかりやすい
・浮力を利用して動くので、よく転倒する人でも動きやすかった
「水泳」だけは、かろうじて出来ました。
水泳は「見えているゴール地点に1人でまっすぐ泳ぐだけ」なのでわかりやすかったです。
(球技はルールがわかりにくい、団体スポーツは協調性がない)
実際、発達障害児はスイミングやっている子も多いようですので
個人的にはオススメします。
一番困るのが「自尊心を傷つけられること」
子供の場合、出来るようになるまで繰り返し練習させられることが多いのですが
失敗体験を積み重ねる事なので「挫折感」「屈辱感」を味わう事にもなります
そこで絶対やってやるー!と反骨精神を持って取り組むことが出来たら良いですが
出来ない人だっています。
出来ないまま、自己肯定感が低いまま大人になってしまう場合もあります(現にここにいる)
そりゃ出来たほうが良いに決まっていますが、
時間がかかっても出来る事は出来るんです。
周囲がイライラしたり、せかしたりするから出来ない!
時間に余裕をくれ!!!!
最後に
「発達性協調運動障害(DCD)」はまだ、言葉が出てきて間もないので
どういう症状なのか知っている人があまりいません。
ただの「運動音痴」と済まされることも多いです。
発達障害のある人に限らず、全ての人には得意不得意があります。
成長していくにつれて、不器用さと運動発達が解消される場合もありますが個人差は大きいです。
練習不足なわけでも、単純に運動音痴なわけでもない。
そのことを周囲が理解出来るようになれば良いですね。
今後「発達性協調運動障害(DCD)」という言葉の理解が進むことを期待します。