家族の中に発達障害者がいる場合を客観的に考えてみる

あかねこの過去

アスペルガーの人がいる家族

こんにちは。ごく普通の一般家庭育ち、あかねこ(@akaneko222222)です


家族の中にアスペルガーはいないのですが、どちらかというと父がアスペルガーの疑いがあるしれません。

遺伝したのかどうかは、わからんけど。

そこまでハッキリした症状は出ていないので。


ネットの世界では発達障害の当事者より

「家族がアスペルガー」「こどもがアスペルガー」と、周囲が発達障害の人のほうが多いような気がします。

当事者はあんまり発信しようと思わないからかな。私も発信しようと思ったのは今年になってからだったので

(診断されたのは7~8年くらい前ですが)

家族から見た、アスペルガー

これは正直、どういう気持ちなのかわかりません。

私はアスペルガー当事者で、家族(父、母、姉)は普通の人だったので

「家族の中にアスペルガーがいて大変だった」という気持ちは申し訳ないですが、わかりません。

本人は「アスペルガー当事者は大変だった」という気持ちしかありません。

父親の対応

父親はハッキリ言って子育てには無関心でした。

よく言えば自由にさせてくれる。悪く言えば何もしてくれない。

家事も育児もほとんど母親がやってました。

男は仕事してお金さえ入れていたらいい!みたいな昭和の男。


姉は愛想が良くて父ともよくお話するし、一緒にお出かけしてくれるし、今は孫を連れてよく遊びに来てくれるし、出来た娘やと思います。

妹はすぐかんしゃくをおこすし、キレて家の中を破壊するし、突拍子ない事をするし、会話どころか挨拶もしないし、今も実家に寄りつかない、可愛げがない娘です。

そりゃそんな姉妹がいたら、姉の方を可愛がるに決まってるやんな。


家の中でしょっちゅう怒ったりキレたりしてたんですが、そこで父も「何してんねーん!」って同じように怒ってたら家族崩壊してたやろう。

父はいつも黙ってました。怒るわけでもなく、何で怒ってるのか聞いてくれるわけでもなく「自分には関係ない」って感じやった。

「母親の育て方が間違えたから娘もこんなんになったんや!」とか言ってそう。実際知らんけど。


私は用事がある時はすべて母親を通して話してもらっていた。

さすがに結婚したいといった時は、父に直接言えと言われた(笑)

母が他界した今、通訳がいなくなったので直接父に話すしかなくなったのですが、話をしたらものすごい疲れます。

なのでほんまに必要最低限しか、話さない。

実家もほとんど行きません。同じ市内に住んでるんやけど。

姉の対応

「アスペルガーの兄弟姉妹」がいる人って結構多いと思います。

そしてそういう人たちは、ほとんどの人が「迷惑」しています。

ネットを見ていても「アスペルガーの兄弟や姉妹がいて迷惑しているからどうしたら良いか」という相談をよく見かけます。

今はカサンドラ症候群という名前がついているみたいですね。


姉がまさにそうだったと思います。

妹は整理整頓が出来ない、こだわりが強い、すぐ怒る、言う事を聞かない、姉の私物を次々破壊する…

でも、注意されるのは母親からでした。

父の通訳も、姉の通訳も、全部母だったので。


当然、姉からは距離をおかれました。

「こんな迷惑な妹とは関わりたくない」

「妹は働きもせず引きこもりやからずっと家にいるし、将来なんかあったら私が面倒見なあかんの?」という感じで。

これが一般的な考えなんかなと思う。


現在は姉と仲良しかと言ったら、ほとんど変わってません。

普段連絡も全くしないし、必要最低限の時しか会わない。

会ってもほとんど話さない。幸い、姉の子供は私になついてくれていますが。

ちなみに父、姉、私は全員同じ市内に住んでます。

姉と父はよく会ってるみたいですが(それすら知らん)

母の対応

私がまともに話をしていたのは、母親だけとでした。

小学生の頃まではまだ父とも姉とも話してたんですが、中学生頃からほとんど会話しなくなり、30歳過ぎるまでは全て母親を通しての会話になりました。

何故話すようになったというと、母親が病気になって話せなくなったからです。その後他界したんですが。


父親は子育てに全く協力してくれない。

姉は妹の事を嫌っている(妹も姉の事を嫌っている)

会話はすべて母親を通しての通訳。何回、直接話せと言われたか。

妹はとにかくすぐ怒るし家の中で暴れるし引きこもりで働かないし…

相当ストレスやったと思います。


でも母だけが何とかしようと精神科の病院や引きこもり支援の施設に何度も付き添いしてくれたり

「アスペルガー」について勉強してくれようとしていました。

アスペルガーだと診断されたのは私が30歳の頃で、母にだけそのことを言ったので父と姉には直接言ってません。

「アスペルガーの事が新聞に載ってたよ」とか言って、新聞を切り抜きしたり、ペンで線を引いたりしてました。

今でも切り抜きは保管してあります。

助けてほしかった

発達障害者が家族にいる場合、ほとんどの人が父のように「無関心」か、姉のように「関わりたくない」と思うと思います。

今でこそ「発達障害」についてテレビとかで色々報道されるようになったから「発達障害ってこういうもんなんだ」と理解が増えましたが

当時は「発達障害」なんて言葉なくてただの「扱いづらい人」でした。

その扱いづらい当事者、本人から言わせてもらうと


「助けてほしかった」


この一言です。

自分自身ですらこの状態は何なのかよくわかっていないのに

一番身近にいる家族にすら理解してもらえないってどんなに辛い事か。

「生きづらい」という事がわかってほしいけど、うまく伝えられなくて癇癪をおこすし、イライラして結局手あたり次第物を破壊するし

そうやってさらに父と姉は離れていくし、めちゃくちゃ悲しかったです。

唯一、母だけが話を聞いてくれたから助かりましたが、母も聞いてくれなかったら完全に道をそれて今の私はいなかったと思います。

何を理解したらいいのかわからない

そこで父と姉からしたら「何を理解したらいいのかわからない」状態やったと思いますが


「アスペルガー本人すら理解出来ていないんやから、他人に伝えられるわけがない」んです。


今でこそこうやってASDはコミュニケーション能力が低いとか、人の気持ちを理解するのが難しいっていうのが周知されていているけど

当時はほとんどそんな情報もなかった。

「自分はこういう症状があるから、こうやってほしい」って相手に伝えることが出来たのなら、どんなに良かったか。

うまく伝えることが出来なくて、暴れることでしか伝えることが出来なかった。


「赤ちゃんやん」って感じやけど、ほんまにそう。

泣くしか出来なかった。泣いて伝えるしかなかった。でも当然、伝わらなかった。

だから余計癇癪が酷くなる。物も破壊する。

わかってほしいって思っていたし、自分はいったい何なのかわからなかった。

当時の暴君エピソードはたくさんあるんですが、書くのが辛いので気が向いたら更新します(´・ω・`)

失われた空白の世代

現代は発達障害を診断してくれる病院も増えたし、幼児の頃から発達障害の診断される子も増えました。

また、発達障害に対してこういう対応をしたら良いというマニュアルも増えました。


でも、私みたいに「大人になってから発達障害と診断された」人は数多くいます。

そういう人たちは診断されるまで、こういった苦労している人が多いと思います。

だからといって、どうやったって子供の頃に戻ってまた人生やり直しなんて出来ないので仕方ないんですが。


今、話題になっているのはだいたい「こどもの発達障害」とか「10代の若者の発達障害」とかです。

「昭和生まれの発達障害」なんて、なかったことにされてる??

いたとしても、芸術とかスポーツとか、何らかのとびぬけた特性を持った一部の人だけやんね。

私イラスト描けるから良いやんとたまに言われますが、別にイラストで仕事してるわけじゃないです。

ほんまにイラスト上手かったらどっかの企業とか出版社から声かかるやろう!何も音沙汰ないで!!!!


「発達障害者の求人が増えている」と言っても、企業が求めているのはあくまで若者やんね。

まだ若者なら多少融通がきくかもしれんけど、すっかり頑固頭になったアラフォーのおばちゃんなんて需要ないよね。


「ごく普通の昭和生まれの発達障害者」なんて、いまだ放置されていることがほとんどです。

そんな「とびぬけた才能があるわけでも何でもない普通の昭和生まれで、

子供の頃は発達障害なんて言葉がなくて変人扱いされてきて、大人になってようやく診断されて相変わらず苦労してるけど、それなりに楽しんでいる人」

の人生を今後も書き続けようと思います(´・ω・`)

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