障害者って、どんな人?
こんにちは。介護は母親の介護くらいしかしたことがない、あかねこ(@akaneko222222)です
突然ですが「障害者」と言ったら皆さん、どのような方を思い浮かべるでしょうか。
ほとんどの人が「身体障害者」を思い浮かべると思います。
視覚障害の場合は白い杖をついていたり、足が不自由な場合は車椅子に乗っていたりして「見た目」にわかりやすいですからね。
「知的障害者」は独特の動きや喋り方をするので、知的の人はお話をしてみたら気付くことが多いです。
私は「発達障害者」なのですが(アスペルガーASD診断済み、ADHDは未診断のためグレーゾーン)見た目に全然わからないし、話してもわかりにくいので精神障害と発達障害は、一番わかりづらい障害なのかと思います。
「見た目にわかりづらい」から
「周囲に障害の大変さがわかってもらえない」
というのも常々感じています。
そんな発達障害者が、障害者施設でボランティアをした時の話。
障害者施設のでボランティア
ボランティアといっても自らやりたいです!と志願したわけではなく、短大の頃の授業の1つでした。
ボランティアをすることが単位の1つだったので、ボランティアしないと単位足りなくて卒業出来ないよっていう。
介護学科でもなかったし、普段は介護の事は一切授業には入っていなかったのですが。たぶん社会勉強なんでしょうね。
学校の近くにある障害者施設に毎年1年生がボランティアで通うことが定例となっていて、どんなところだったか調べてみたら、就労継続支援B型と生活介護(障害支援区分3以上、50歳以上は区分2以上)施設でした。
当時は就労支援とかA型とかB型とか何も知らなくて、ただ単に「障害のある人が作業する場所」くらいの認識でした。
簡単に言えば障害があるけど一般企業で働けない障害者が働く場所でA型はフルタイム、B型は週1からでOKの違いがあります。
ちなみに発達障害者は就労継続支援A型、B型で働いている人は結構多いです。
障害支援区分は区分1から区分6まであり、区分が大きいほど支援が必要となりますので区分3は中間くらいです。
素人が介護しても良いの?
ここで疑問なのが、私は完全に素人。介護なんてしたことが一度もありません。
学校は介護学科でも何でもなかったです。
でも育児も介護も、昔から誰もがやってきたことなので誰にだって出来るはずです。
上手下手とかはともかく。
入浴介護などは資格がないと危険なのでやっていませんが、食事介護や歩行補助など簡単な事だけ手伝わせてもらいました。
知的障害者と精神障害者の違い
この施設は知的障害者と精神障害者、2種類の障害を持っている方が通われていましたが基本的に手伝うのは知的障害の方のほうでした。
障害支援区分2以上の高齢者の方のお手伝いが多かったです。
精神障害の方は簡単な部品を作ったり、お菓子を作ったりされていましたがほとんど接することはなかったです。
精神障害者は歩いたり、食事したりという日常生活が「自分1人」で出来る人がほとんどですが
知的障害の人は1人で歩けない、食事も出来ないから全て手伝わなければいけないので、どうしても知的障害の人と接することが多かったです。
この時に「障害を持っている兄弟」の話を思い出しました。
たとえば兄が障害を持っているとしたら、どうしても親はその子にかかりっきりになるじゃないですか。
障害があるから1人で何も出来ない、だからどうしても親が手助けしてあげなければいけない。
弟は健常者だから多少放置しておいても大丈夫。
弟も本当は親に甘えたいけど…っていう。病気でも同じですよね、親はどうしても病気の子に手がかかってしまう。
そういう事もあって精神障害者の人が気になっていたのですが(自分も精神科に通院していたのもあり)
いかんせんコミュ障をこじらせているので、話しかける事が出来ませんでした…。
暴れる人もいた
基本的に皆さん穏やかでしたが、中には暴れる人もいました。
自分よりも大きな身体の男性が、大声出しながら全身振り乱して大暴れ。
そりゃ…怖かった(;・∀・)
何か不満があるから怒るんですよね。何か訴えてるんですよね。
でも何かはわかりませんでした(さすがに職員さん呼びました)
他のボランティアの人の時は大丈夫なのに、私の時だけ怒られた。相性が悪かった?私がアスペだから変な事言った?(自覚なし)
子育てと似てますね。赤ちゃんは不満があるから泣くんだって。
赤ちゃんの場合はお腹すいた?おしめ変えてほしい?眠たい?抱っこしたら泣き止む?
と、だいたいやることが決まってますが、大人の男の人にはどう対応したら良いの?
お腹すいた?お手洗い行きたい?眠たい?さすがに抱っこは出来ないよ??
赤ちゃんは可愛いけど、オッサンがギャーギャー暴れる姿は可愛くない…
ただ皆さん「見た目は大人だけど中身は赤ちゃんや子供」なので凄く純粋な人が多かったです。
大人になると色々とひねくれてしまうものですが、無邪気でピュアな人が多かった。
こういうところも介護スタッフは癒されるようです。
ASDに介護職は難しい
とまぁ、1週間ほどボランティアに参加させてもらいました。
学校ですのでその後当然?レポート提出もあり。無事に単位はもらえましたが。
介護職の人って凄いなぁ、自分には絶対出来ないと改めて思いました。
あと、自分のことで精一杯なのに他人の面倒まで見ていられない、と思ったのも正直な感想です。
当時は鬱病が酷くて精神科の通院もメンタル系の服薬もしていたし、自分の面倒すら見れていないのに他人の事まで見てあげられる余裕がなかった(今もあんまりないですが)
ふと思ったのが、プライベートでの知り合いは介護職の仕事をしている人が圧倒的に多いです。
義姉も介護職だし、知り合いの人の多くはヘルパーの資格持っていたり勉強したりしている。
発達障害の界隈はというと、介護職で働いている人って少ないと思います。
実際にはもちろんいると思いますが、比率的には少ないんじゃないでしょうか。
そりゃね、毎日決まった時間に同じ事を繰り返すルーティンワークが得意なASDが
毎日何をしでかすかわからない利用者さんの相手が出来るわけがない。
それこそ予想外の出来事の連発だし、臨機応変な対応が必要になる。
利用者さんが「何をしてほしいか、どうしてほしいか」の空気を読まないといけないっていう
「相手の空気を読む」ってASDが最も不得意とするところじゃないか…。
私は本当に相手の空気が読めないので利用者さんに怒られてしまったんだと思います。
職員さんにも「普段はあんまり怒らないんだけどねぇ~」と言われてしまった(怒らせる天才w)
介護業界で働いている人は逆にそれが楽しいと言っています。
毎日同じ事の繰り返しだったら飽きる。毎日違う事があるから刺激があって楽しいんだって。
毎日同じ事の繰り返しが得意で、むしろいつも通りじゃなかったらパニックになってしまう私には無理だなとハッキリわかりました。
(アスペルガーは予定が狂うとたちまちパニックになる)
もちろん人と話すのが好きという発達障害者も多いです。
ADHDの場合は単純作業が苦手で人と喋るのは得意な人が多いので、接客業や営業をされている方も多いです。
が、私みたいに人と話すのが苦手なASD(おまけに人をよく怒らせてしまう)は絶対接客業はしないでおこうと誓ったので、このボランティアはやっておいて良かったなとは思います。
同じ発達障害といってもADHDとASDでだいぶ異なります。
ADHDとASDを併発している人も多いですが特性が強く出ているほうがやっぱり日常生活で支障をきたします。
学生時代の経験は将来役に立つ
学生時代は何でこんな事するんだろう?なんでこんなことを勉強してるんだろう?って思う事がしょっちゅうあると思います。
いろんな経験をする中で自分が興味を持つことを見つける事が大事なんだなと思いました。
算数なんて計算苦手だと思っている人もいれば、答えがキッチリ出るのが楽しい♪っていう人もいるし
国語なんて本読むの苦手だと思っている人もいれば、読書大好き♪っていう人もいる。
自分は嫌いでも、他の誰かはそれが好きかもしれません。
だから今回の介護のボランティアも私は自分には合わないな…と思いましたが、介護楽しい!と思って介護の道に進んだ先輩もいたようです。
早いうちから自分の好きな事がわかっていて、将来その道に進めるのであれば良いですが好きなことを仕事に出来るとは限りませんよね
(サッカーが好きでサッカー選手になりたい!と言っても誰もがなれるわけじゃないし)
学生時代は勉強がメインなのは当然なのですが「将来自分がやりたいこと、自分に向いている事、逆に向いていない事」を自分自身で知るのも大事だと思いました。
よく「自己分析」が大事だとは就職の時に言われます。
とはいえ10代の頃に自己分析出来ている人って一部だけなんじゃないでしょうか。
20代までは自分探しのために色々と冒険しても構わないと思います。
30歳過ぎたら自分では若いつもりでも世間の目が厳しくなってくるので、出来れば20代のうちに見つけておいてほしいです。
これは婚活でも言える!
20代のうちに相手を見つけておけ!
特に女性!
(バツイチが何を言う)